* If *

□If
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俺は仕事場に向かう途中、ずっとどうするべきなのかを考え続けていた。
もう失敗は許されない。慎重にいかなければ。













































「おーっす亀」











「うぃーす」





















次々とメンバーと挨拶を交わす。聖の姿が見当たらない。俺は少し焦ってその姿を探した。

























すると扉を開けて、おはよーん!と、元気よく挨拶しながら聖が入ってきた。少しほっとする。当たり前なのだが、聖がいる。それだけで何故かほっとしている自分がいる。



























「なぁ聖!今日終わってからヒマ?」




















鏡の前に私物を置いている聖の横に行きそう話しかけると聖は、心底驚いたような顔をしてこちらを見る。























「へ!?いや、今日終わりめっちゃ遅いけど…。その後の話?」






















しまった。今日は終わりの予定が夜中なんだった。いや待てよ。その後こいつのことだから、クラブとかに行くのかも…






























「そうだよ!終わった後飯でも食いにいかね?絶対俺腹減るから!夜中!」





















聖はかなり物珍しいものを見るような顔をしながらこちらを見ていたけど、いいけど、珍しいな亀から誘うなんて。と了解してくれる。
とりあえず了承を得たので胸を撫で下ろす。とにかくこいつを、あまり夜遊びさせないようにしなければ。要は、クラブ遊びや火遊びに、目を向けさせなければいいんだ。








































































その後も、5人での仕事があると、事あるごとに聖を誘った。初めは怪しんでいた聖も、もう慣れたのか聖からも誘ってきたりして、二人で飯を食うことが普通になっていった。



































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