ぺるそな3
□順⇔主03
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『恋人』と言うのは、何を基準にそう呼ばれるのだろうか。
「…順平に告られ、それを勉強する為とは言え受け入れた僕。だけど恋人同士と言われるとそうでは無い様な気がする。」
ふと天才である(強調)僕が珍しく難題にぶつかった。
なので、僕のBLの先生である順平に聞いてみる事にした。
「へ?恋人の基準?そりゃアレだ。キスすっかしねーかの問題じゃね?」
「それが本当なら僕と順平は恋人同士じゃないね。」
「ぬを!そうだな!じゃーしよーぜー?」
「断固拒否。僕は実習はせず、頭ですべて解決する主義なんです。」
「…ガード固いなー…」
「…順平はダメだ。戦闘だけでなく、実生活でも役に立たない。この役立たず!」
「うわ厳しー…ι」
いくらBLの先生だからって順平なんかに聞いた僕の間違いだった。
痛恨のミスだ。
僕はそのまま順平の部屋を出て、正面の荒垣さんの部屋へ向かった。
何故荒垣さんかって?
だって真田先輩は全然わからなそうだし、天田君に聞くなんてもっての外だし。
消去法で唯一の常識人、荒垣さんに決定した。
「荒垣さーん。教えて欲しい事があるんですけどー。」
「…あ?なんだ?」
荒垣さんは快く部屋に入れてくれて、読んでいたらしい本を机の上へ無造作に投げ置いた。
その本を何となしに見ると、美味しそうな料理が表紙の本だった。
「…料理のレシピ本…?」
「ばっ…!見んじゃねぇよ!話はなんだ!」
「あぁ…恋人って、何を基準に言うんですか?」
「…なんだ急に…ι」
「急に疑問に思って。順平に聞いても役に立たなかったんで、荒垣さんに聞こうと思って。」
荒垣さんはそうだろうなと言う顔をした後、少し考えて、話出した。
「そうだな…俺が思うに…互いに好き合っていて、それを伝え合う事が出来る奴等の事を言うんじゃねぇのか?」
「…お…おぉぉ…!それだ!!僕の求めていた答え!」
完璧なる答え!
聞いた人の8割は納得するだろう答え!
「…だがな、この質問に正解はねえだろ…」
「良いんです。僕の中で答えに辿り着いたんで。」
「…じゃあ俺からも質問していいか…?」
「はい?良いですよ。」