ぎんたま

□争奪!!癒し系風紀委員!!
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…ここは風紀委員の会議室なんです…

ここにいる皆はれっきとした風紀委員なんです…



「山崎、茶ァまだか!!!」

「はいよっただいま!!!」



この人は風紀委員副委員長の土方さん。
いつも煙草かマヨネーズを吸ってて、新聞読んで、俺に茶をせがむ人。
しかもこの人、普通の自販機で売ってるお茶ではなく、きちんと煎れたお茶でないとダメな人なのだ。
あとは常に瞳孔が開いてて、ぶっちゃけ怖い。



「山崎ィ、なんか肩凝って仕方ねぇや。肩揉んでくれィ。」

「はいよっ!!!」



この人は会計の沖田さん。
酷くマイペースで、『死ね土方コノヤロー』が口癖で、俺に肩もみやらなんやら雑用から自分の会計の仕事まで押し付ける人。
印象は、常に寝てるか土方さんに暴言吐いてるかどっちかの人。
俺には優しくしてくれるけど…腹黒い…のかなぁ…やっぱり…



「おィ山崎、雑用ばっかで疲れたろ。少し休んでいいぞー。」

「あっ…近藤さん…っありがとうございます…!!!」



この方は風紀委員長の近藤さん。
誰にでも好かれて、マジ凄い良い人。
上の二人にこき使われている俺を見兼ねてたまに休ませてくれる。
だけど…



「そんかわりさ、お妙さんの写メ撮ってきてくんね?この2ギガのSDカード一杯に。」

「お断りします。働いてた方がマシです。2ギガって有得ねぇです。俺に死ねと言ってんですか。」



お妙さんと言うのは同じクラスの志村妙の事。
俺の地味仲間の新八君のお姉さんで、近藤さんは彼女をストーキングしているらしい。

…すいません、何度も言う様ですが、こんな人達でも風紀委員なんです。


そんな感じで、辛くも楽しい委員会活動を過ごしていた、そんなある日の事だ。

放課後の会議室でいつもの様に土方さんにお茶を煎れ、マヨネーズを横に置いて、いつもの様にアイマスク装備の沖田さんの肩揉みをしていた時だ。

土方さんが俺の顔をまじまじと見ている事に気付いた。



「あの…土方さん?俺の顔…何か付いてます?」

「いや…山崎ってさぁ…」

「はいよ…?」

「お前癒し系だなぁ…」

「はい?」

「うん、お前癒し系だよ。よし、お前今日から書記じゃなくて風紀委員癒し係な。」
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