ぎんたま
□無駄に報告すんじゃねぇ!!
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「あ〜くしゃみ出そう、副長くしゃみでそうです俺。」
「知るかよさっさとすれば良いじゃねぇか。」
「あ〜…止まっちゃった…止まっちゃいました、副長。」
「あーそうかよ。」
最近の山崎のマイブームはなんでも俺に報告する事らしい。
本当になんでも報告してきやがる。
朝メシにワカメの味噌汁食っただの今からミントンするだの背中が痒くなっただの今から見回り行ってきますだの…あ、最後のは別に良いな。
「なんでいちいち報告すんだよ。」
あまりにも報告してくるので、ある日俺はその理由を聞いてみた。
「えっ?マイブームでもありますけど、ある意味訓練ですよ。」
「訓練?」
「はい。」
どんな訓練だよ…ι
「だって副長、イイ時はイイって言えとかイク時はイクって言えとか言うじゃないですか。その時に恥ずかしく無い様に、なんでも報告するようにすれば、それが当たり前になって恥ずかしく無くなるじゃないですか。」
「なっ…ばっ…おまっ…」
「副長の為でもあるんですよ。」
「………なんか…すまん……」
「えっ?どうして謝るんですか?」
「もう…んなこと言わねぇから…止めろ…」
報告される度に今のセリフ思い出して罪悪感に苛まれちまう…ι
「えー?なんか当たり前になってきたのにー。」
これはきっといつも山崎の事しこたま殴ってっからそれの復讐だ…!!
それと当て付けか…?
畜生、聞かなきゃ良かった。
なんて質の悪い…やっぱ山崎怖ェな…
それでもそんな山崎が好きなんて、俺はどうかしてるなァオイ。
「でも副長がそう言うなら止めますね。」
畜生、満面の笑み浮かべやがって!!
今夜覚悟しやがれ!!
「あ、副長、今なんか不吉な事考えましたね?悪い事は言わないんで、実行は止めてください。」
「………はい…」
…山崎怖ェ…
今日は止めとこうか…な…。
終われ。