その他

□所詮田舎モンだよ!!
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寒い。寒過ぎる。
何時まで続けるつもりなんだこいつらは…。


「ニブルヘイムの方だ!!いい加減認めろ?な?クラウド?」

「なに言ってるんだザックス!!ゴンガガだ!!」


寒空…と言うか吹雪の中もう小一時間このやり取りが続いている。

いくら私がタークスとはいえこの吹雪の中スーツ一枚では流石に凍えてしまう…
内ポケットにはホッカイロが入ってはいるが…


「大体さークラウド、ニブルヘイムって何処だよ。地図に載ってんのかー?」

「んなっ…ニブルヘイムをバカにするな!!ゴンガガなんて最も田舎臭い名前じゃないか!!」

「っ…あー!!それ言った?!言っちゃったなぁクラウドぉぉ!!」

「大体ゴンガガには魔晄炉しかないじゃないか。」

「ニブルヘイムだって一緒だろ?!」

「いや、ニブルヘイムには神羅屋敷がある。」

「しんらやしき…?」

「…知らないのか…?神羅の別荘みたいな所だ。」

「…ほぁ…なんか聞いた事あるな…クソッ…!!」


こんなやり取りが小一時間だ…
あぁ!!もう一人の兵士があまりの寒さに凍えて動けなくなってしまった…!!


「うぅ…ツォンさん…寒…寒いです…!!」

「大丈夫だ、私の予備のホッカイロを一つやろう。」

「…!!…ありがとうございます!!」


…多めに持って来ておいて良かった…こんな事で戦力を欠いてはいけないからな。
ホッカイロを渡すと私は2人のもとへ歩いて行った。
いい加減寒さも限界だ。


「だぁーかぁーらぁー!!ロケット村の手前にあんだよ!!」

「お前たち…」

「ニブルヘイムだってコスモキャニオンから河を越えたとこにあるんだ!!」

「いい加減に…」

「「なぁツォン(さん)!!ゴンガガとニブルヘイム、どっちが田舎だと思う?!」」


タークスは常に冷静沈着で居なければならない。
そう、あの伝説のタークス、ヴァレンタイン氏の様に。
…だが、たまには…キレる事もあってもいいと思わないか?


「「なぁツォン(さん)!!」」

「…どっ…ちも…田舎だろうがぁぁあ!!!」


エアストライクLv.5


「「ギャァァァァア!!タークスがキレたぁぁぁぁあ!!」」



‐少々お待ち下さい‐



「…行くぞ。」

「いってェ……はい…」

「うぅ…すみませんでした…」


ふぅ…これでようやくストーリーが進む…


「(ヒソヒソ)…クラウドの所為だぞ…!!」

「(ヒソヒソ)…なっ…!!ザックスの所為だろ…!!」

「……………。」


…また始まったか…これだから田舎育ちの野性児は困る…。


「貴様ら…いい加減にせんかぁぁぁぁあ!!」

「「ヒィィ!!ごっ…ごめんなさぃぃぃい!!!」」


全く…こいつらは似た者同士というか…初めて会った筈なのに全く良いコンビだな…


勿論悪い意味で、だがな…。








終。
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