妖精の囁き

□愛ノ夢・愛シキ君
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強く 優しくなれたなら

君の十字架を

共に背負うことも出来るのに


どんなに想い 叫んでも

君に声が

届くわけもなく


必死で手を伸ばし

求めても


この手が

触れることは決してない。



ジオラマの街

箱庭の中


僕らは逢い入れる事などできない・・・



夢だとわかってる。

けど

ごまかして背を向けて。


叶わぬ現実

あの人を忘れるように。


箱の中の君の姿

ノイズ交じりの声に甘えて


何度も涙を乾かそう。


夢の中の君だって

この気持ちは愛しさだから・・・



忘れる為に逃げた道

森の中

ガラスの鎖


割れては 僕を傷つけて

尚もほどけぬ罪の証。



いつか幸せになれるなど

キレイゴトに憧れた。





人は夢を追えと言うけれど


ならばなぜ





現実を見ろと 笑う?





琥珀色のビジョン



蝋で固めた言葉   今



あの人に届けばと


君に   届けばと。




柄にもなく祈って



どうしようもなく欲しかった。






愛という名の  夢を・・・−





END


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