妖精の囁き

□ナ ミ ダ
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声が  聞こえる。


  遠くに聞こえるこの声が


瞳を閉じた瞼の奥底  君の声が


 沈む光  影は刺し



闇の中  君の声を頼りに歩く。



  どこへ向う・・・?




重い瞼を開くと  君の泣き顔



途切れ途切れの 愛の囁き



  愛しくて   愛しくて  キリがなかった。



流した血の分  涙で潤して。



すさんだ心  愛で抱きしめて。



  なくした心 取り戻した。



君を愛したことによって


   僕の中の「僕」は


      呪縛がとけた  鎖落ちる。



君のそのナミダが  僕だけのものなら


   僕の全ては 君のもの



胸に飛び込んできた君を抱きとめて



温かさが舞い込んだ。







 僕 は 君 に よ っ て 存 在 す る 。




人はこれを 「幸せ」と 呼ぶ。




呟いては 愛の言葉



   携えては 君だけを。



 絶対 裏切らないと




       僕は誓おう。











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