Novel C

□前途多難
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部活中―

『御幸先輩!今日…』
『自主練付き合えって?』
『はい!』
『無理』
『何で?』
『倉持とデェトだから』
『!?』
『ははっそんな驚くなよ』
『付き合ってんのか?』
『そゆうコト』
『…』
『ま・そーゆーワケだから、今日は無理』
『…ヤダ』
『しつこいって』
『ドコ行くんだよ?』
『ん?多分、ゲーセンとか買い物とかだろ』
『俺も行く!』
『はあ!?』
『いいだろ?』
『いいワケねぇよ。久々のデートなんだから!お前、いい加減にしろよ?』
『どうしてもダメかよ?』
『当然だろ』
『寝込み襲うぞ?』
『…いきなり何言い出すんだよ?何でお前に襲われなきゃなんねんだ?』
『お前じゃねぇ!倉持先輩の方!』
『はあ!?』
『毎晩同じ部屋で寝てんだ、その気になればいつだって出来るぞ!』
『冗談だろ?』
『マジっす!』
『二人ともいい加減にしろ。部活中だぞ』
『クリス先輩!』
『部活に全然集中してないな。今日は二人とも残って自主練だ』
『えぇ!?クリス先輩、今日はちょっと…』
『大丈夫だ、御幸。俺が代わりに倉持の相手をしてやる』
『え?』
『いいな?さあ、早く練習に戻れ』
『それって…』


それは、嵐の幕開け…
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