Novel C
□With you @
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オフ前日の夜
倉持と沢村は部屋でダラダラと過ごしていた
『先輩、明日ど〜するんすか?』
床に寝転がって雑誌を読んでいた沢村が倉持に聞いた
『明日?別にまだ決めてねぇけど?』
『じゃ、俺と遊んで下さいよ』
『別にいーけど、何すんだよ?』
『俺、ココ行きたいっす』
『ドコ?』
倉持が沢村の見ている雑誌を覗き込むと
『ココっす!』
広げた雑誌を指して沢村が目を輝かせながら見上げる
ソレはひと月ほど前に出来たアミューズメントパークの特集
『お前、ホントにガキだな』
『だって、マジ面白そうなのいっぱいあるんすよ?』
『しょ〜がねぇな』
『いいんすか?やった〜!!』
倉持は、起き上がりガッツポーズを作る沢村を「大げさなヤツ」と笑いながらケータイを開き誰かにメールを始めた
『先輩?』
倉持の行動に気付いた沢村が尋ねる
『俺、2・3年にメールするから。お前は1年な』
『え?』
浮かれていた沢村の顔が急に曇る
『どうしたんだよ?』
突然、元気を無くした沢村に倉持が問いかける
『みんなも誘うんすか?』
『そりゃそ〜だろ?遊園地なんて大人数で行く方が楽しいじゃねぇかよ?』
『…ヤだ』
『は!?』