Novel B


□目標の先に…
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ハヤク
ハヤク

早く、その場所に辿り着きたい


『…はぁ…はぁ…はっ』

自販機にもたれかかるように座り込んだ。

心臓の音がドクドクと煩い。足の筋肉がズキズキ痛む。

『…はぁ…はぁ』

自分の呼吸の音だけが闇の中で響いている。

時計は持ってないから時間はわからない。多分2時過ぎくらいだろう

最近、なかなか寝付けない日が続いていた

1日の練習で体はクタクタだし次の日も練習はあるし朝も早い。

早く寝なければ。そう思えば思うほど眠気は遠のいてゆき、考えたくもない良くない事ばかりが頭をチラつきますます眠れなくなってしまう。

布団に潜り込み目を閉じても全く寝付ける気配は無く、どう紛らわそうとしてもマイナスな考えに捕らわれてしまう。

このままじゃいけない、
どうせ眠れないなら、走ってこよう

そう思いついてから毎晩、同室の先輩が寝付くのを待って部屋抜け出した

今日も、眠りにつける気配は無かったので1時過ぎに部屋を出た



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