Novel B


□kiss me,kiss me.
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『で?昼休みドコで何してたんだよ??』
『クラスのヤツと教室にいましたけど?』
『誰かと二人で会ってたんじゃないの?』
『違いますって!!』

晩メシを食べる為に食堂で亮介さんと向かいあって座ってから
もう30分が過ぎていた
その間、ずっと同じようなやりとりを続けている


昼休み、俺と亮介さんは毎日屋上で昼メシを一緒に食べてる
それを今日は急用が入ったと言ってドタキャンしてしまった
まあ、急用ってのはクラスのヤツが新しいゲームを持って来てて、ソレをどーしてもしてみたかったってだけなんだけど
そんな理由がこの人に通用するはずないのはよくわかってるから
理由を聞かれた時、ついうやむやな言い回しをしてしまった

結果、機嫌を損ねた亮介さんは
何故か、俺が誰か別のヤツと会って浮気をしていたと思い込んでしまったみたいで…


『誰かと会ってなかった?』
『会ってないっす』
『……』
『ホント、会ってないですって!』
『ホント?』
『ホントっすよ!』
『ふ〜ん』

俺は必死で身の潔白を証明しようとするが
亮介さんはなかなか納得してくれない
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