Novel C

□study?
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(ホント、おもしれぇ)


ズカズカとグラウンドを横切っていく沢村の背中を見送ると御幸はその場に座り込んだ。

(…まじぃな。噂んなってんのか。俺はバレたって全然いんだけど。てか、みんなに言いふらしたいくらいなんだけど。アイツ、意地でも人に知られるの避けてるからな。)

御幸は、自分との関係を堅くなに隠したがる恋人を思い出し苦笑いする。

(ホント、まじぃよな。このコト知ったら。しばらく二人で会わねぇとか言われそ。ヘタすりゃ別れるとか言い出すかもな。いや、ソレだけは絶対避けたいし。ど〜すっかな…。たく、沢村のヤツ、自分の悩み相談した相手に勝手に新たな悩み押し付けやがって…)

『チッ』

自分の考えが暴走し始めているのに気付いた御幸は舌打ちするとそれ以上考えるのをやめ立ち上がる。

『!?』

寮に向かい歩き出すと、グランドの隅に見覚えのある人影が。

御幸は自分の頬が緩むのを感じながら恋人の名前を呼んだ。

『倉持』



end.


『study?』2007.09.18
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