Novel C

□優しい彼と無口な君
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『じゃ、ソレちゃんと飲んどけよ』

自分のドリンクを飲み物終えると立ち上がりながら降谷に言った

『え?あ、はい…』

練習に戻ろうと歩き出すと
珍しく降谷から呼び止められた

『せん、ぱい』
『ん?』
『あ、いや…』
『何だよ?』
『その…』
『どーかしたか?』
『…』
『お前なぁ、言いたいコトあるならちゃんと言えよ?』
『…でも…』
『ん?』
『…何でも、ないです』
『?ま、いーや。今はソレ飲んでゆっくり休んどけ』

そう言って降谷の頭を軽く叩くと
俺はグランドへと戻った

途中、降谷の方を振り返ると
ドリンクを持ったままこっちを見ていて
俺と目が合うと何故かうつ向いてしまった


アイツ、何を言いたかったんだろ?



end.


『優しい彼と無口な君』
2008.4.2.
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