Novel C

□mine
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『んー…なんも、たべ、たくな…ぃ』

今にも眠りそうになりながら
途切れ途切れに答える倉持の姿を見ると

さすがにやり過ぎたか…

欲望に流されるまま何度も倉持を抱いた
昨夜の自分の行為を思い出し苦笑いする

だけど、同時に倉持の甘い声や柔らかい感触が蘇り
また、じわりと体の奥が熱を持ち始める

「このままやっちまおうか…」

不埒な考えがよぎるが
これ以上無理をさせるわけにはいかない
最後の理性を働かし

『じゃ、おとなしく寝とけ』

と言うと部屋を出て鍵を掛けた

同室のヤツらには夕方まで帰って来るなと言ってあるが他のヤツが訪ねて来るかも知れない
今の倉持を他のヤツに見られたくない

細く引き締まったしなやかな身体
普段、日に晒されない場所の白い肌
そこに浮かぶ情事の跡

あんな色っぽい倉持の姿は俺しか知らない

俺以外の誰にも見せたくないし絶対に誰にも触れさせたくない

いっそこのまま俺の部屋に閉じ込めてしまいたい

決して俺から離れていかないように

身体も心も全て俺だけのモノにしたい



腹の底から沸き上がる欲情をグッと堪え

早足でコンビニへ向かった


end.


『mine』
2008.3.13.
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