Novel C

□with youA
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『う〜…きまじぃ』


あの後、他の1年に明日のコトを知らせに行った沢村は
倉持と顔を合わせたくなくて仲のいい数人に「このまま泊めてくれ」と頼んだが断られてしまい
仕方なく部屋の前まで戻って来た
が、どんな顔で倉持に会えばいいかわからず
ドアの前で一人悶々としていた

『先輩、寝てねぇかな?て、まだ時間早すぎるよな。
どっかの部屋行ってねぇかな。で、そのまま泊まってくるとか。いや、やっぱそれはヤだ!
…ど〜すっかな。てか、こんなんで明日遊びに行けんのか?
ずっと気まじぃまんまだったら……はぁ』

沢村が大きなため息を吐いた直後、ガチャっとドアノブが音をたて

『うるせぇな、さっきから何やってんだ?』
『く・倉持先輩!!』

扉から倉持が顔を出した

『す、すんません』
『他の1年誘って来たか?』
『うす』
『じゃ、とっとと入って来いよ?』
『…いいんすか?』
『はあ!?ココはお前の部屋だろ?何言い出すんだ』

呆れた声で言うと倉持は部屋の中へ入って行った

(先輩、いっつもと同じだ。俺があんなコト言ったのに…。なんか、気まずくなるよりヘコむ)
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