Novel C

□mine
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『おい』
『……』
『倉持?』
『…んん』
『大丈夫か?』
『だぃ…じょぶ…じゃ…なぃ』


隣で寝ていた倉持がかすれた声でダルそうに言う
ボサボサになった髪を撫でてやりながら時計を見ると12時を過ぎていた

今日が1日オフなのをいいことに
俺達は昨日から一晩中抱き合い
眠りについたのはカーテンから薄明かりがさす頃だった

俺は起き上がり脱ぎちらかした服を拾い上げる

服を着終えベッドに腰掛けると
倉持の肩に触れる

なに?と聞きた気に向けられた眠そうな顔を覗き込み
薄く開いた唇に口付け舌を差し込む
絡み付く舌の感触を存分に楽しんだあと
ゆっくり唇を離す
どちらのものともわからない
細い糸が名残惜しげに伸びる

もう一度頭を撫でてやり
立ち上がると机の上に置いていた財布を掴む

『コンビニ行って来る。お前、何か食うか?』

まだ食堂は開いている時間だが
消耗しきった倉持を無理に起こすのは躊躇われた
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