‐Darkness Sword‐
□【DarknessSword】*世界戦争編*
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獄王の名はラスト、彼女は幼い姿のままもう何百年も生きている。その容姿とは裏腹に冷酷な心を持って地底を支配する地獄の王。
そしてある日..獄王ラストの一言が元になり、時代は大きく動き始めたのです...
*天上界・天王の間*
兵士*『失礼いたします我らが君主、天王ガウリー様、只今、予言者ララ様が君主のお耳に入れたき事があると...』
ガウリー王*『....うむ、聞こう...通しなさい。』
ガウリー王が右手を持ち上げると、知らせを伝えた兵士は深々と頭を下げ大扉の方へ歩いていった...すると、大扉の両脇にいた兵士二人が片方づつ扉をゆっくりと押し開ける。
兵士*『...ララ様、どうぞお通り下さい。』
大扉の前でじっと待っていたララに兵士はそっと王の間へとうながした。
ララ*『ありがとうございますビスク。』
ララは兵士ビスクに静かに笑いかけ、王の間に入って行った。
ビスク*『...ララ様、いつもよりお顔の色が優れないようだ。
...何かあったのだろうか。』
*王の間ではララがガウリー王にひざまつき、王への忠誠と敬意を表した口上を述べていた。
ガウリー王*『ララよ、前置きはよい...お主が直接わしに伝えたい用があると言う事は...あまり猶予のない話なのじゃろう...申してみよ。』
ガウリー王は少し唸った後、両の手を組み合すしぐさをし、ララの口上を中断させると、ララの用を先に言うよう伝えた。
ララ*『...はい、では口上の途中ではありますが、用件に移ります。天王ガウリー様、わたくしは...とても、とても恐ろしい予言を聞いてしまったのでございます。』