‐Darkness Sword‐
□新【Darknees Sword】第4章 *繋がる命〜命の宿命*
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クリス「まず、簡単に自己紹介をしておこう。
私の名前はクリス。
天上界精鋭部隊の隊長位だ。」
アカリ「・・・・・
へぇ隊長さん・・・・・
・・・・んで、
その、天上界って何なわけ?」
クリス「簡潔に言えば、お前たち・・・アカリが生活している地より遥か上空に存在しているもうひとつの世界だ。
世界にはまとめると3世界存在している。
私たち天上人が住む天上界。
お前達地上人が住む地上界
そして地底人が住む地底界。
基本的に、生態系を破壊しないよう、我々は地上人には干渉しない。
だがそうも言っていられない事態がおきたものでな。」
クリスは、どこか遠くを睨み付けるような仕草をする。
アカリ「で、でもさ、そんなの無理じゃない?
もしそんな世界が存在していたら衛星とか、探査機とかでとっくに見つかってるじゃん。」
クリス「そうだな。
お前たち地上人は知恵を使い実に様々な物を作り出している。
だが、我々天上人の知恵の使い方はお前たちとは違うんだ。」
そこでクリスは、腰に着けていた革のベルトに付いている袋から、小さなビンを取り出した。
そのビンは縁は金色で、青い色の唐草模様が美しいビンだった。
アカリ「綺麗〜、これは何なの?」
クリスは手にした小瓶の蓋を開けるとアカリの手を取って、おもむろにアカリの手のひらに中の液体をたらした。
アカリ「わ!!
な、何してんの!?」
クリスはビンをしまうと、アカリの手のひらに落ちた液体を指でなぞりながら聞いた事のない言葉をもらす。
アカリ「・・・い、一体何なのよ?」
訳もわからず、アカリは不安げに自身の手のひらを見つめた。
すると・・・・
液体は意志を持ったように動き出し、円を描きだした。
アカリ「!?」
クリス「これは魔方陣と言うんだ。
魔方陣の種類、効果は様々ある。
だがゆっくり説明をしている時間もない。
これからお前を連れて行かなければならないんだ。 」
クリスはそう言うと、アカリの手のひらで淡く光る魔方陣の液体に手を出した。
アカリ「・・・ちょ、ちょっと待ってよ!!
連れて行くって、どこに!?」
クリス「我々の国。
天上界ネルアークだ。」
クリスは乗せた手のひらを素早く引く。
すると、アカリの手のひらから、するすると半透明な鎖がクリスの手のひらとの間に現れた。
アカリ「嘘・・・!?
なにこれ!?」
クリス「お前達地上人は知恵を科学に使った。
我々天上人は、知恵を魔術に用いた。
この鎖は、言わばお前の寿命そのもの。
今はしっかりとした鎖だが、年齢とともに鎖は腐敗し、やがて命が尽きる時鎖は切れる。 」
アカリは半信半疑に、自分の手のひらからのびるそれを見つめる。