‐Darkness Sword‐

□【DarknessSword】*獄王の最後*
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ラスト*『...ば、馬鹿な。
何故ロデロスが..』
執事バモン*『獄王ラスト様、いかがなさいますか。』


ラストは見開いていた目を細くすると、マントをひるがえしバルコニーから歩きだした。


ラスト*『バモン、急ぎ城の門前にありったけの兵士を集めろ。
あのような薄汚い生き物でも時間しのぎ位にはなるだろう。』

ラストは振り向かずバモンにそれだけを伝えると階段へと姿を消した。

執事バモン*『..承知いたしました、我らが絶対王...』


バモンは深くお辞儀をするとバルコニーから飛び出した。
バモンはマントの下に隠していた漆黒の翼をはためかせ、兵士の詰所に向かって行った。


ラスト*『...あのロデロス、太古の昔に我らが前王が破壊したのではなかったのか...

.....いや、あの威力...わたしが聞いていた以上の力だった。

...!まさか誰かが禁を犯しロデロスを再生させたと言うのか!
...ありえない!
ロデロスは都市一つ分の民を犠牲にしても復活はなしえなかったと記述には記されていたて言うのに!』


ラストは動揺の色を隠せないまま、王族のみが知っている隠し通路を通って地下深くへと歩き続けた。


*地底界城門前*

執事バモン*『皆、よく聞け、先程の爆風は、昔我等が前王をほふった聖剣ロデロスが...復活した事の証だ。』

バモンの言葉に信じられない、何故かと兵士達は口々に叫んだ。

地底兵士*『執事バモン!俺達は単なる時間かせぎに使われるんじゃないのか!』

*『俺達を見殺しにする気か!?』

口々に不満や焦り、恐怖、怒りを露にする兵士達にバモンは巨大な鞭を地面にしたたかに打ち付けた。

バシィンッ!!!
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