‐Darkness Sword‐

□【新章Darkness Sword】第一章〈富と代償〉
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ここはアメリカのどこか。サーファー達に人気の浜辺があり、名前はオーバーランド。その一角に、長年海風にあたり、少し年季の入った白い建物、BLUEWAVEと言うペンションがたっていた。 


このペンションは半年前まで、空き家だったが、日本から来た若い兄妹が建物を買い取り、ペンションとして経営を始めた。 

しかし、このペンションは夏季以外は入居がいまいちで、ペンション経営だけでは営業が難しいと踏んだオーナーである兄は、ペンションの一部を改装して、小さなショップを同時に始める。 

ショップの名前は〈DONTOKOIYAR〉。*どんとこいやぁ* 

外国は日本語ならなんでも受けると踏んだオーナーの奇抜なアイデアから出た名前だった。 


*朝5:00* 


ピピピピピピピピピピ!!


まだ猫も犬も寝入っている時間に、ペンションからけたたましい目覚ましの音が響いた。 


?「・・・・・・


・・・・・・ん〜〜〜〜〜〜〜・・・・・・・



・・・・ねみぃ・・・・・

・・・あ"〜、朝か〜〜〜』



ピピピピピピ・チャンッ!

むくりと、まだ気持ちのいい夢に後ろ髪を引かれながらも起き上がり、このペンションのオーナー、〈西宮 リョウ〉は目覚ましを止めた。 

リョウ『ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!

ふぁぁぁあぁぁあ、今日もきたなぁぁ。 

・・・うし、開店準備済んだら朝飯作るか〜。』

リョウは、毎朝恒例になった独り言を終えると、着替えて部屋を出た。 


ペンションの中は、横並びに向かい合う形で8つの部屋があり、リョウは一番奥の部屋に寝泊まりしていた。 
部屋からでて左の廊下を少し進むと、そこはダイニングキッチンがあり、ここで食事をしたりテレビをみたり、ペンション利用者達にとっては交流部屋〈談話室〉の役割も持っている。 
リョウはキッチンのお勝手口から外にでると、ペンション正面に出っ張る形で作られたショップ〈DONTOKOIYAR〉のシャッターを片方押し上げた。 

鍵を開けて中に入ると、リョウはまず先日届いていた品物を確認して行く。 
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