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□飛行機雲
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飛行機雲 はるか高く
どこまでも のびていく
青く高い空に 白く細いライン
描きながら
丘のてっぺん 広い草原
かけて行き 仰向けに転がり込む
僕を包む 青い匂い
優しくなでてく 草のささやき
緑の間から のぞいて見ると
高く高く 青空が広がる
薫る風を 胸に一杯
柔らかい光 体中に浴びて
何もかも ゆるやかに流れる
ここは今 僕だけの世界
そして空を見上げる
飛行機雲 はるか高く
どこまでも のびていく
抜けるような青い空に 真っ白なライン
まるで僕の夢のよう
「井の中のカワズ 大海を知らず
サレド空の 深さ知る」というけれど
僕の世界は 両手を広げた全部だけ
けれど見上げればそこに 限りない青さ
草に埋もれ 手を伸ばし
空を掴もうと 頑張ってみた
まだ見ぬ未来を 空に見てる
果てしなく 広い世界を
どこまでも まっすぐ進めるように
空を見れば 今日に帰れるように
飛行機雲 はるか高く
どこまでも のびていく
青く高い空に 白く細いライン
そこに夢を乗せて