キラキラお星様
□Survival†Game
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「神威…一つ言ってえぇかな?」
岩に身を隠しながら西川先生は、同じく岩に身を隠す神威先生に尋ねる
いつもより、幾分小さな声で…
「断るって、言っても言うんでしょ?」
神威は、微笑みを浮かべているが、手に持つ黒光りした金属がいつもの神威とはミスマッチだが、何故だか頼もしくはある
「何で俺ら闘ってんだ?」
自分の手には、ずっしりと重みを感じさせているマシンガンがある
「僕等は闘っているのではない!!
家族を守る為に、武器を手にしてるんだ!!」
神威は、某戦闘アニメの台詞の様に言った
「…サバゲーだろ?
家族って…
つーか、校内で対決する意味あるんか?」
校長の一言で(神威に唆されたに違いない…)、校内の男子生徒は2組に別れ、互いの旗を奪い合うことになった
もちろんペイント弾の装填したモデルガンを使用して
神威先生は、神々しいまでの微笑みを浮かべた
「だって、どうどうと嫌な奴撃てるじゃないかぁ…
まっつんとか、まっつんとか、まっつんをさ」
西川先生は、その話しを聞いて頭痛を感じた
「松浦先生狙い?」
「そうだよ」
神威先生は、微笑みを崩さず西川先生にピストルを向けた
タンっ
消音装置が付いているせいか、思ったよりも小さな音だった
神威先生が撃った弾は、西川先生を狙っていた生徒のヘルメットに、蛍光ピンクの染みを作った
撃たれた生徒は、神威先生の狙撃の腕前に硬直した