オマケ

□夏
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●貴方とタオルとソーダ水(沖→近)


夏のクソ暑い日に何が欲しいのかと近藤さんに問われたら。
間違いなくこの3つを挙げまさァ。

(本当にくれるんなら、最初の一つだけでも十分だけれど)


‥‥‥‥‥
↑貰っても暑苦しいと思う



●ひとやすみの木もれ日(沖+近)


「またサボり?」
「人聞きのわりぃ事言わないで下せェ、近藤さん。ちょいと一休みしていただけでさァ」
「その石枕…固くない?」
「……」
「…膝枕いる?」
「……いる」


‥‥‥‥‥
↑木もれ日はどこに…?



●藍の浴衣にリンゴあめ(沖+近)


幼い頃。

人混みの喧騒に埋もれそうだった俺を、貴方はヒョイと抱えて肩車をしてくれた。

賑やかなお囃子。
両の脇には所狭しと屋台。
俺は貴方から貰った浴衣に袖を通して、キラキラクルルと巡る景色を、慣れぬ高さから見回した。

『ほら、総悟』

そう言って下から渡されたのは、赤くて丸くて、そして幼い俺には少しだけ大きな甘さ。
結局食べきれなくて、虫食いのようにいびつでベトベトな丸を貴方に渡した。
困ったような顔をしながらも、貴方が食べ掛けのそれを平らげてくれたことを、今でもよく覚えてる。

あれから、もう何年経ったか。




「近藤さん」
「ん?どーした?」
「今日、祭りがあるらしいですぜ?」
「おお!そーだった!総悟、ちっと一緒に行ってみるか?」

あの頃から、俺は浴衣の色を変えていない。
けれど、大きさは随分と変わってしまった。
それはつまり、当たり前のことながら俺が成長したという事。
あの赤くて丸い甘さはきっと、今の俺には少しだけ小さくて、ペロリと平らげてしまえるのだろうけれど。

貴方を何となく困らせてみたくて。

いびつな丸を渡してみようかな、と思った。


‥‥‥‥‥
↑貰った浴衣は大事にとってある



●なついろの晴れもよう(チビ沖+近)


「近藤さん」
「ん?どーした総悟」
「天気いーね」
「そーだなぁ」
「暑いね」
「夏だからなぁ」
「……」
「ははッ!遠慮すんなって!!抱っこ、して欲しいんだろ?総悟」


(…だから近藤さん大好き)


‥‥‥‥‥
↑まだまだ恋ではない



●ひまわりがわらってる(沖→近)


一面に広がる向日葵畑を見て
近藤さんに似ている、と思った。


……
………やっぱ撤回。

あの人の笑顔の明るさは、こんなもんじゃねェや。


‥‥‥‥‥
↑どんだけ盲目だ





◎Thanks◎
お題配布元サイトひよこ屋


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