オマケ
□そんな貴方を愛してる
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●01:夜は何時明ける?
「大丈夫だよ総悟。必ず朝はやって来るから」
闇が怖い、と夜中にぐずる子供をそう言いながら優しく撫でる大きな手に。
朝なんて来なければいいと、子供ながらに思わされてしまうのだ。
それはもしかしたら、初恋と呼ぶに相応しかったのかも知れない。
‥‥‥‥‥
↑淡く芽生える
●02:貴方も未来も、何も変わらない
変化を望んでいるわけではない
寧ろこのままただ傍にいられたら
けれど、自身の内だけは確実に変わっていく
貴方への想いに
限りはあるのだろうか
あれば幸福(そして恐怖!!)
なければ恐怖(そして幸福!!)
‥‥‥‥
↑矛盾する心
●03:煙溶ける部屋
俺の知らぬ間に土方が近藤さんの部屋を訪ねる
虫酸
近藤さんの暖かい春の日向のような匂いが、土方の纏う汚ない煙にかき消されちまうから
あの頃から土方への憎悪は、まるで変わることなく強く強く
それは例えるなら、近藤さんを想うのと同じ程の強さなのかも知れないと思うと、尚虫酸が走るのだ
‥‥‥‥
↑なんか沖→土っぽくなった
●04:そんな貴方を愛してる
・優しい笑顔
・困った時の眉間のシワ
・意志の強さ
・温かい手
・大きな背中
・低く響く声
・足音
・下手な嘘
・髪の固さ
・髭の艶
・大福食った後の粉付いた口の周り
・それから……
…切りがないから箇条書き終わり
‥‥‥‥
↑髭の艶?
●05:埋もれた花
この気持ち。
開く前に抑圧。
(でもきっと埋もれても尚、ひっそりと咲いてしまうね)
‥‥‥‥‥
↑本当は既に咲いてしまってるって気付いてる
●06:「優しさ」が痛い
「近藤さん、好きでさァ」
「アリガトウな総悟。俺もお前が大切だよ」
俺の『好き』の本当の意味に気が付いた時から、近藤さんは俺に『好き』という言葉を返してくれなくなった。
嗚呼それでも貴方は俺の事が『大切』だと笑う。
‥‥‥‥‥
↑日々繰り返して日々切なく
●07:貴方の傍には居られない
これ以上は危険
傍にいたら危険
(いやもう遅過ぎる)
今更離れるなんて出来やしないのだから
(せめて貴方を守って死のう)
(うん至福)
‥‥‥‥‥
↑原作の沖田なら守って尚且生きようとすると思う
●08:無様に笑う
往来する人々に傘を持つ者が多いのは、きっと朝の天気予報で『強いにわか雨に注意』とやっていたからだろう。
取り敢えず、今すぐ雨が降ればいい。
そうすれば傘を持たない俺のために、近藤さんはコンビニまで一走り。
安物のビニール傘を買ってきて、笑いながら俺に傾けてくれるに違いないんだ。
近藤さんが嬉しそうに話しかけている姐さんの手には、だって傘が握られている。
なのに、空にはギラギラと太陽が主張。
(それはまるで近藤さん程に明るく)
俺はもう片恋中の青いガキよろしく、空眺めながら自分を笑うしかねェや。
‥‥‥‥‥
↑結野アナの占いが外れまくってる頃だったり
●09:ただ「届け」と願う
…こっち向いて下せェ
‥‥‥‥‥
↑結構届いたりしたら面白いと思う
●10:明日は別れの口付けを
最後と言っても言わなくても。
きっと貴方は拒絶をするのでしょう。
だから『最後』とは言ってやらない。
俺が居なくなった後に酷く後悔すればいい。
(そうして俺は、貴方の心の中から決して消されない卑怯な方法を選ぶんだ)
‥‥‥‥‥
↑死に行く覚悟で戦に向かう前日
◎Thanks◎‡decadence‡様