オマケ

□君に恋する一週間
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●君を見つけた月曜日


「…あ」

「ん?あ、よう万事屋」

「…しゃあねぇな。いいよ」

「はい?」

「いやぁだからね?このクソ暑い日にクソ暑苦しいゴリ顔を見せたお詫びに、ちょいとそこのファミレスで銀さんに莓パルフェーやらチョコレートパルフェーやら宇治抹茶パルフェーやらをおごってやりたいってぇんだろ?おごられてやるっつってんの」

「会うなり何そのワケわかんない因縁の付け方!ていうか、俺警察っての分かってる!?」


‥‥‥‥‥
↑でもおごる人のいい近藤



●君を目で追う火曜日


ゴリラが歩いてっと、本当目立つなぁ
これから仕事じゃなけりゃまた昨日みたいに甘いもんたかるんだけど…まぁしゃーねぇか
それにしても…
あんなに目立つのに、何で皆アイツに振り向かねんだ?

不思議不思議


‥‥‥‥‥
↑ちょっとずつ何かが芽生える



●君の声を聴いた水曜日


「トシィー!見て見て!!これ何かすっごい!」

姿が目立つにんげ…ゴリラは声も目立つものなのか?
うるせーうるせー

デカイんだな、うん
無駄にデカイ声なんだな、うんゴリラだから

きっとただそれだけのこと


‥‥‥‥‥
↑実は気づきたくないだけ…とか



●君が僕に笑いかける木曜日


「よぅ万事屋。また会ったな」

「…なに持ってんの?」

「あ、この袋?んふふ〜実はそこの甘味屋のオヤジが作った試作品冷菓。試作品だからまだ店には出てないんだがこれがなかなか美味くてなぁ」

「なんで試作品をアンタが食べてんのよ?」

「ん?いや、あそこのオヤジとはちと旧い仲でな」


「近藤くん…その袋先生に渡しなさい。駄目だよ〜学校にお菓子持ってきちゃあ。今渡すなら見逃してあげるから、ちゃんと進級させてあげるから。もう君本当ギリギリだけど、でもどうにかしてあげるから職権濫用してあげるから先生も鬼じゃないから、ね?」

「ね?じゃないし!コレ総悟への土産だから!ていうか何で俺、学校にお菓子持ってったくらいで進級ヤバくなっちゃう程出来の悪い生徒設定なの!?」


‥‥‥‥‥
↑近藤は逃げ出した



●君と一緒に帰る金曜日


「オヤジさん酒一杯…って、万事屋ぁ?お前も飲みに来てたのか。いやぁ何だか今週はよく顔を合わせるなぁ」

「…愛しのお妙さんに相手にされないからって〜今度は銀さんをストーキングですかゴリラコノヤロ〜。俺ぁ〜ヤローに好かれる趣味はねえって〜の〜」

「気色悪いことを言うな!ていうか、お妙さんはちょっと照れ屋さんなだけなんだ、愛情が裏返り過ぎちゃってるだけなんだ、決して俺を相手にしてない訳ではないんだ。そうだそうに違いないんだ。…ってアレ?万事屋?おーい…」

「……」

「寝ちまってる。…しょうがねぇな。オヤジさん、俺こいつ送ってからまた来るわ」

‥‥‥‥‥
↑銀時は果たして本当に寝ているのか、いないのか



●君の事を考える土曜日


なんだろうなんだろう何だか変だなぁ
今日は何だか変な日だなぁ

「あ、そうか」

今日は暑苦しい顔を見てねぇんだな、うん
どうりであんまり暑くないと思った

…あ、電話

「はーい。よろずやぁ」

『あ、近藤ですがー』

あらら、ゴリラってなぁ声まで暑苦しいのかね
なんだか顔が暑くなってきちゃったよ

『こないだの試作品冷菓の話なんだけど。店のオヤジが特別に作ってくれるって言っててな。お前明日仕事がなけりゃ持ってってやるよ』

「…あいにくどこも不景気なもんでねぇ」

『オーケー。んじゃ明日な!』

さてどうしてくれよう何だか嬉しいぞ

(…甘味が食べられるのがね)


‥‥‥‥‥
↑浮かれる銀時



●君に会うのが待ち遠しい日曜日


朝から玄関に座って待ってるだけの休みってのも…まぁ悪くない

(俺が待ってんのは甘味だけ…だよねぇ?)


‥‥‥‥‥
↑特にオチなく終わる





◎Thanks◎
お題配布元サイトPuddy*


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