総合BL部屋
□廻る奇跡
1ページ/4ページ
相変わらず綺麗な横顔だこの男は
本屋でばったり会った僕と御剣。
お互い担当していた事件が片付き一段落したころ。御剣の僕を見ての第一声は
『成歩堂…。お前でもこんな所に立ち寄る事があるんだな』
相変わらずのあの独特の微笑。普通の人は思わずカチンときてしまうし、僕も普段ならそう思う。でもふと綺麗だと思ってしまった。
『うム。成歩堂。お前は転生って信じるか?』
『は?』
いきなりどうしたというのだこの男は。
『別に…否定も肯定もしないよ?御剣らしくもない、何かあったのか?』
『いや。特にこれといって理由はないが、聞いておきたかっただけだ』
御剣はまたぺらりと持っていた書物を捲る。
『成歩堂…』
また御剣は難しそうな顔をしながら僕の名前を呼ぶ。大抵御剣はなにか本当に伝えたい事ばかり言いたそうにしながら下唇をきゅっと噛み締める。まさに今がその状態。