◆妄想綴り(text)◆
□感
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触れるたびに感じる違和感
空気が一瞬、永遠に止まった感じが気持ち悪くて
思わず逸らしてしまう視線
徐々に、だけど突然に訪れる深い闇を孕んだ言葉に いつの間にか包まれてしまって
気づいたら身動きがとれなくなっている
不思議と不快感は感じない
ただ何か、違和感。
痛かったり苦しかったり熱かったり、あるいは心地よかったり
そんな正体不明な違和感
触れられる度、触れる度、重なる度、離れる度、
募っていく罪悪感に押し潰されそうになって
必死にしがみついて赦しを請う手
つかむ腕に少しの安堵感
ズルズルと溺れていく身体
ただそこに残るのは、虚無感。