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□星に願いヲ 完
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「…もしも願いが叶うなら短冊になんて書く?」
ふと思って隣りでまどろむ恋人に聞いてみた。
突然何を言い出すんだと突っ込まれたがもう日付がかわり、今日が七夕だと気付くとしばらくの沈黙のあと口を開いた。
「織り姫と彦星がちゃんと会えるように書く」
その答えに俺は少しの驚きと、怒りを覚えた。
何故、自分の血が持つ力をどうにかしようとしないのかと…自分の事より他人の心配ばかりして自らを危険に晒そうとする恋人に…。
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