V

□【†Loving you†】
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【†Loving you†】













昼飯の買い出しに出ていた二人が、屋上へ戻る途中での事。

「戸梶さんて伊崎の事本当好きっすよね。」

「あぁ?」

筒本がいきなり口を開いて戸梶は怪訝な顔をした。

「だって、伊崎の前だと顔違いますもん。」

後輩の言い分に戸梶は心底嫌そうに顔を歪めた後で
口の端に笑みを浮かべると呟くように言う。

「超好き。」

筒本がげんなりしたところで、
彼等が曲がり角を曲がった先に噂の人物の姿。

「………」

「ぃ…伊崎…」

彼の気まずげな表情を見て戸梶は目を見開く。

かぁぁっ…

と一瞬の内に戸梶の頬が赤く染まる。

「今の聞いて………」

「俺も。」

「は…何?」

いきなり口を開いた伊崎に、
意味がわからず戸梶は首を傾げた。

「俺も、超好きだぜ?」

「なっ……」

言ってしまってから照れたように眉を寄せ
口元を片手で覆った伊崎。

その耳が赤くなっていて戸梶は思わず手を伸ばす。

どちらからともなく唇を近付け、
そして重ねようとした瞬間。

「戸梶さん、ここ廊下です。ちょお見られてます。」

後輩に阻まれる。

「「筒本てめぇ、空気読め。」」

二人は同時に筒本を睨んで舌打ちした。














【†END†】
あとがき
短すぎますね。(笑)##APPLAUSE##20080108.


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