V

□【†計画性が大事†】
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【†計画性が大事†】
















「もし旦那が死んだらどうします?」

「埋める。」

後輩からの突然の質問に
戸梶は愛煙を吐きながらあっさりと答える。

筒本も笑顔で同意した。

「ですよね。ベタですけど、まず埋めますよね。」

「その後、時生か滝谷に逃がしてもらう。」

戸梶が煙草の灰を落としながら告げ、
筒本はまたも笑顔で頷く。

「ですよねー。俺ら金持ちの知り合いがいて得っすよね。」



「「……………お前ら何の話してんだ。」」



暫く黙って聞いていた阪東と伊崎だったが、
不穏な空気に耐え切れなくなり、口を開いた。

戸梶は伊崎を見ながらあっさりと告げる。

「もしもお前を殺っちまった後の計画。」

「待て。」

伊崎の制止を無視して筒本も笑顔のまま言う。

「マジいつ殺っちまうかわかんねえっすもんね。」

「捕まりたく無えしな。殺ってからじゃ遅えし。」

頷きあっている後輩と恋人に伊崎は溜め息を吐いた。

「いらねえだろ、そんな計画。」

「てめぇが浮気したら即実行だからな。」

「しねえっつってんだろ。」

「説得力が無え。」

淡々と告げながら煙草の火を消す戸梶に
伊崎は苛々と舌打ちする。

阪東も筒本へ向かい口を開く。

「筒本、俺は浮気なんかしねえぞ。」

「え?いや、お前の場合浮気とか関係無えから気にすんなよ。」

至極冷たく告げられた阪東は何も言えずに黙った。













【†END†】
あとがき
短い話。
珍しく尻に敷かれ気味の伊崎と妻がDVな阪→筒。(笑)##APPLAUSE##20080108.


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