君と僕の諸事情

□諸事情 7
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入学式から約一ヶ月半。
桜の花も散り、青々とした葉っぱが生い茂り始めていた5月末。
一つの行事が始まろうとしていた。

「というわけで、クラス内歓迎会を行うことにした。」

LHRの時間、
教壇に立つ慶貴さんはクラスメイトを見渡してそう言った。

「場所は学校の宿泊施設。
いちお、4人一組で部屋を与えることにする。」
「先生っ!」

クラスメイトが手を上げ
慶貴さんがそちらを見る。

「何だ?」
「その4人の班はもう決まってるんですか?」
「いや?
さすがにそんなのはお前らで決めてもらうよ。」

そんな慶貴さんの言葉に
何故かクラスメイトは盛り上がった。

そして、一斉にこちらを見た。

「え?」

思わず声に出してしまった。
だって、明らかにみんなの目が怖かったから。

そしてコソコソと何かを話し出す。
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