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□紅いサンタクロース
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回想
「どうした晴明」
昌浩の部屋でくつろいでいたところ晴明に呼ばれた物の怪は晴明の部屋までやってきた
「・・・・」
物の怪は部屋の戸を開け中を一瞥すると中に入らずにソッと戸を閉めた
そしてまた戸を開けて中を確認
・・・
・・・・・・
ど、どこだここは!??
晴明の部屋・・・だよな
いやここは、間違いなく安倍邸の一角にある晴明の部屋だ
だが
何だこの異国情緒溢れる部屋は!!?
中央にある木――あれはもみの木か?――に金糸銀糸で施された飾り。天辺には星型に切り取られた紙が取り付けられている
他には至る所に蝋燭が立てられていた
「これは何かの儀式の途中なのか?」
「それは違うなぁ」
「晴明!?」
背後から声がしたから振り向くと晴明が手に何かを持って立っていた。その横には勾陣が居たのだが・・・
「え、こ勾!?どうしたその格好」
「これか?晴明が着けろと言ったのでな」
勾陣の服装はいつもと変わらないのだが・・・頭に獣の――鹿のような角が生えている
「その事はまぁ置いといて、こんな所でボサッと立ってないで部屋の中に入れ」
部屋の中はきらびやかな装い、勾陣は頭に角を突け・・・
これは夢か?
・・・夢なら覚めてくれ
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