魔法夢U

□あの日あの時あのままで
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悲しいよ、ルシウス。
なんで、よ。
確かに、あの日あの時、誓ったじゃない。
必ず、力が二人を別つときが訪れても、
私たちの中には消えない絆があるって、
そうあなたは微笑んだじゃない。

ねえ、ルシウス
忘れて、しまったの?
学生時代、
私がルシウスとどれだけ話をしたか、
どれだけ一緒に食事をったか、
どれだけ、傍にいたか、 

私のこと怒っているの?
私に失望したの? 
私のこと、嫌いに、なっちゃったの?

私が、スリザリンなのに、
ヴォルデモートを裏切って、
騎士団に入ったから?
ルシウスに離れないでって
言われたのに離れちゃったから?
ルシウスだけ、って言ったのに
シリウスを愛したから?


こんなにたくさん理由がある、
私がやっぱり悪いんだよね、


ごめんね、ごめんね、 
でも嫌いなんて言わないで 
私は、


「嫌う、ものか…」

「じゃあなんでっ…
 ルシウスは笑ってくれないの?
 抱き締めてくれないの?
 私は、ルシウスと戦いたくないよ…っ 
 あんなに、っ傍にいたのに 
 もう、私たちは 
 ただの、敵なの…?」 

「、泣くな…」 

「だって、だって、
 いやだよ、私…」

そんなに、困った顔、しないでよ、
私がつらくなっちゃうから。


もうあの頃のように私たちは
愛し合うことは許されないの?
こんなにも愛しているのに
伝えてはいけないの?
いやよ、嫌いよ、大嫌い
ダンブルドアも
ヴォルデモートも許さないわ
私から、ルシウスをとらないでよ…


もう求めてはいけない恋なら
いっそのこと、殺してよ 













でも本当は愛してほしい、の

(お願い、私を思い出なんかにしないで)
(私の瞳にはあなたしか映ってないから)









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