04/27の日記

00:20
うで、ウデ、腕、arm.
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 眠いけど、そのまま寝てしまうのがもったいない。今日はそんな日。
 だって、ネウロが腕枕してくれてるから。意地悪も見返りもなしに、なんて珍しい。



「・・・まだ寝ていないのか」



 すぐ近くから、大好きな声が響く。恥ずかしいやらくすぐったいやらで、頭を乗せていたネウロの肩に顔を埋めた。



「うん、もうちょっとだけ」

「明日、数学のテストだと騒いでいたのは誰だ?」

「それはー」

「我が輩に教鞭を取らせておきながら、つまらん点数は許さんぞ」

「・・・頑張ります」



 さっきまで、ちょっといいムードだったのにな。ネウロにそういうのを求める方が間違ってるのは分かってるんだけど、すこしくらいは期待しちゃってもいいんじゃないかな。かな。



「ヤコ」



 顔を上げた同じタイミングで、前髪越しに押し当てられたキス。枕にしていた腕に押さえられる。



「・・・無論、良い成績であれば相応の褒美をやろう」

「・・・たとえば」

「これの続きはどうだ?」



 もひとつ、ちゅ、と降って来たキスが鼻に当たる。



「・・・キザだー」

「ほう、では鞭だけでよいと。我が輩の調教の成果がようやく現れてきたか?」

「ちがいますーっ。別に、いらないとか言ってないし・・・」

「うん?」

「に、にやにやすんな!もういい、寝るっ!」



 寝返られないから、仕方なくそのまま目をつぶる。ネウロが笑っているのが、声と振動で伝わってきた。心臓が余計に騒がしく音を立てて、結局敵わないことが悔しいと思う。
 いつかきっと、見返してやるんだからとひそかに誓って。
 とりあえず今日は、腕枕に免じておやすみなさい。

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