10/25の日記
12:00
体感時間って、
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カチャン、事務所の扉が閉められ、ヒールの高い音が遠ざかったことを確認、それでようやく表に出ることが出来ました。
時間にして30分足らずの間でしたが、私にはもっと長く感じられました。多分、ヤコちゃんはそれ以上に。
「まったく、臭って敵わん。ヤコ、換気を」
「・・・ご自分でどうぞ」
ヤコちゃんはご機嫌斜めです。
こちらからは見えませんが、きっと頬を膨らませて膝を抱えているのでしょう。ネウロさんは意外だとでも言うように、毒気の抜けた顔でヤコちゃんを見下ろしていました。
先ほどの依頼の方は、こう言っては失礼になりますが、ネウロ様の苦手な部類の女性でした。それをヤコちゃんはようく分かっているのですが、やはり自分の好きな人が迫られるのは面白くありませんよね。手前じっと耐えていたみたいなのですが、やっぱり、女の子ですから。
「何故貴様がヘソを曲げる」
「そんなんじゃ・・・」
「ヤコ」
「・・・だ、だってあの人、ネウロにくっ付いて、手まで握って・・・」
思い出してしまったのか、ヤコちゃんの声も曇りがかっています。ああ、そろそろ引っ込んだ方が良いのですが、気になってしまいます・・・。
「我が輩とて、不愉快だったのだ。知らぬ訳ではなかろう?」
「・・・うん・・・」
「では、我が輩を癒せ。来い、ヤコ」
「うん。ごめんね、ネウロ」
ぎゅう、とヤコちゃんが抱き着いたところで、ネウロさんから強いプレッシャーを向けられてしまいました。これ以上は我が身に関わります、大人しく眠って過ごすことにしましょう。
お二人とは反対に、時間が長く長ーく感じられることでしょうから。
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結構前に書いたヤコちゃん嫉妬sssの続きっぽい感じで。
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