ケロロ小隊〜地球侵略開始までのプロローグ〜

□そのF
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カウント0と同時に、角から敵兵が飛び出し、一気に銃弾を打ち込んできた。

ケロロたちも同時に動き、思い思いに攻撃を仕掛ける。

通路から出てきた敵兵を、次から次へと倒していく。

ゼロロの姿は早くも見失った。が、ゼロロと同じ方向を攻撃しているパルルに敵兵の銃弾がかすりもしないところを見れば、きっと接近戦を繰り広げているのだろう。

一方ケロロたちは、タママの必殺技「タママインパクト」を頼りに攻撃していた。

だが、タママインパクトで一気に敵兵を倒せても、タママインパクトの「溜め」の時は隙が生まれる。その隙をカバーするため、ケロロとギロロは動いていた。


「ギロロくん…こちら側の、敵兵の銃は…全て破壊した…」


ギロロの横にスッっとゼロロが現れた。


「よし、ケロロ、手榴弾を投げるぞ。」


タママが光線を放っている間に、ギロロは右手の銃をくわえ、腰から手榴弾をひとつ取り出した。

タママインパクトが終わってすぐ、ギロロはケロロたちが攻撃していた方向に手榴弾を投げる。


「伏せろ!」


その声に反応して、パルルも両手で頭を抱え、床に伏せた。


ドガァァァン!!


激しい爆発音。


「走れ!!」


先ほどの手榴弾で道が開けた。敵兵を乗り越え、とにかく走る。

広い、薄暗い部屋に出た。通路の光で、部屋の壁がぼうっと浮かび上がる。

入口意外に、通路に通じる道は見当たらない。


「ゲロっ、行き止まり!?」


今更後戻りも出来ず、困るケロロたちの背後に高笑いをする影があった。








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