ケロロ小隊〜地球侵略開始までのプロローグ〜
□そのC
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また、たくさんに分かれた通路に出くわす。
「右から三番目で、次を左でしたよね、ゼロロ先輩。」
タママが右から三番目の通路の入口に立って、ゼロロに振り返る。
ゼロロが頷くのを確認して、タママは歩き出す。
ケロロたちも小走りでタママに追いつく。
「タママ二等、張り切ってるでありますな。」
「ボクはただ、早くボスを倒したいだけですぅ。クルル先輩やケロン星の事も気になりますし…」
クルルと聞いて、一瞬だけケロロたちの顔から表情が消えた。
とたんに、空気が重くなる。
「そういえば、少し気になることがあるんだが。」
ギロロが話題を変える。
「ドアの向こうにいた敵兵は、まるで俺たちを待ち伏せしていたようだったが…」
「そう言われると、変でありますなぁ。我が輩がドアを開けた瞬間に撃ってきたし。」
「でも、待ち伏せだったら何でボクたちがあそこを通るとわかったんでしょうねぇ。」
「無線の傍受…か?」
「可能性はありますな。」
「しかし、無線は特殊な機械を使わないと受信できないケロン軍特製の電波。傍受は難しいのでは…?」
頭を抱えるケロロたちだったが、ミッションの達成とクルルの消息確認を優先させることにした。
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