ケロロ小隊〜地球侵略開始までのプロローグ〜

□その@
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「ギロロやゼロロより数が少ないとは言っても…」

「すごい数ですぅ…」


小隊の隊長にのみ渡される万能メカ「ケロボール」を構えて、ケロロはタママと背中合わせの体勢をとった。


「軍曹さん、ボクが攻撃している間に逃げるですぅ。」


敵の兵に聞こえないよう、小声でタママはケロロに言った。


「いや、それではタママ二等が…」

「隊長を守るのは部下の務めですぅ!」


そう叫んで、タママは思いっきり息を吸い込み、今までの倍くらいの大きさで光線を放った。


「早く行くです、軍曹さん!」

「タママ二等…」


ケロロは、タママが空けてくれた道を全力で走った。

何とか食い止めようと目の前に出てきた兵は、ケロボールで退かす。


(タママ二等…死ぬなであります…!!)


ただ、ケロロは走った。タママの思いを無駄にしないように。

ケロロは背後で、死闘が繰り広げられているのを、感じていた。








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