ケロロ小隊〜地球侵略開始までのプロローグ〜

□そのF
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「自分が…覚えているのは…ここまでだ…」


パルルが合流してからは、まとまった敵兵の集団とやり合う事も無く、短時間で結構移動することが出来た。

だがそれもここまで、いい案も浮かばず、ただケロロたちは頭を悩ますばかり。

その時、曲がり角の向こうで、微かに足音が聞こえた。


「ゲロッ!?」


全員が、足音のした通路の向こうを見つめる。

ふと、ゼロロが、それにつられてパルルも前方を見つめた。


「隊長…囲まれてる…」


ゼロロが呟いた。

ギロロは右手の銃をくわえ、空いた右手で腰の護身用拳銃をパルルに投げた。


「遠距離は銃のほうが有利だ。」


途中で弾切れになる恐れがあるため、何度か使った弾倉を未使用の弾倉に入れ替えながら、ギロロが言った。


「ありがとうございます、ギロロさん。」


ゼロロと一緒に前方を睨んだまま、パルルは銃を構える。

タママは目を閉じて深呼吸をしている。気を溜めているのだろう。


「10…9…」


ゼロロが目を閉じ、静かにカウントを始めた。


「8…7…6…5…」


全員が、通路の向こうを睨む。


「4…3…2…1…」


ゼロロが目を開ける。


「0。」








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