ケロロ小隊〜地球侵略開始までのプロローグ〜

□そのA
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「隊長、先輩たちの消息確認。生きてるぜ。」

[了解であります。]


そう言うケロロの声は、とても嬉しそうだった。


「だが、ギロロ先輩が左腕損傷、重傷らしい。」

[…ゼロロは?]

「軽い脳震盪だとよ。命に別状はなさそうだな。」

[ギロロは戦えるのでありますか?]

「聞いてみる。後から連絡を入れるぜぇ。」

[了解であります。]

「突撃兵、機動歩兵とアサシンの消息確認、生きてるぜ。」

[やっぱりギロロ先輩たちだったんですかぁ…]


安心した声が聞こえた。


「そっちの状況どうだ?」

[結構無理しちゃったですぅ。しつけぇんだよゴラァーッ! でも敵兵はほとんど片付けたですよぉ?
 しつけぇっつってんのが分かんねぇかゴラァ−ッ!! 囲まれてないからやりやすいですぅ。]

「…近くに生きてる監視カメラが在る。気ぃつけて進め。」

[了解ですぅ。]


画面をギロロに切り替える。監視システムもほぼ直った。


「一応隊長たちに報告しといたぜ。まだ戦えそうか?」

[あぁ。]

「よし、まず突き当りまで行って右だ。二つ目の左側のドアに入ったら連絡を頼むぜぇ。」

[了解。]


ケロロに無線を切り替える。

「隊長、戦えるそうだぜぇ。」

[了解であります。]

「あと、突撃兵がそっちに向かってる。結構無理したみたいだから、余裕があれば待ってやってくれよな。」

[ここで待っていれば良いのでありますか?]

「待ってなくても、歩くペースを下げるとかな。あ、そこを左だぜぇ。」

[監視カメラは?]

「大丈夫そうだ。こっから先は生きてる監視カメラの無い場所を選んで誘導すっから、安心しな。」

[了解であります。]

[こちらギロロ、ドアに入ったぞ。]

「案外早いな。入ってきたドアを背にして、右から二番目の部屋に入りな。」

[ここは…治療室か?]

「そのようだなぁ。医療器具に下手に触んなよ?俺たちの体質に合わないものが紛れ込んでる可能性があるからナァ…」

[了解。次はどのドアだ?]

「上に緑のランプのついてるドアだ。出たら左で突き当りを右。」

[了解。]

「曲がったら教えてくれ。生きてる監視カメラのせいで、多少壁を破壊することになりそうだぜ。」








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