ノントルマの軌跡

□そのいちっ!
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「終わったぁ〜…」


ペンを置き、思いっきり伸びをする。

モアちゃんが、机の上にお茶を置いてくれた。


「お疲れ様です、冬樹さん。てゆーか一生懸命?」

「おー、今日は結構片付いた。」

さて寝るかー。徹夜でもうクタクタ…」


バンッ


「よー、冬樹殿〜!仕事終わったって?」

「な、軍曹…」


コンビニの袋を持った、俺の隣の部屋に住む男が、勝手に家に入ってきた。

もちろん、袋の中は缶ビール。


「オジサマー、今終わったところです。」

「お、ナイスタイミング☆」


机の上においてある書類やら何やらを勝手に片付けて、缶ビールを並べ始めた。

この人の事は…よく分からない。

緑色の髪に、いつも黄色い星のイラストがプリントされた緑と白のトレーナーを着ている。

自分の名前は「ケロロ軍曹」と言い張っているが、明らかに偽名だ。(アメリカの人でもケロロなんて名前の人はいないだろう。しかも何故旧陸軍の階級付き…

緑の髪は生まれつきだとも言い張っているけど、明らかに染めている。(どう見ても軍曹日本人だし…

モアちゃんは軍曹の事を「オジサマ」と呼んでいるけど、「オジサマ」な年齢じゃないもの明らかだ。(見方は人それぞれだと思うけど、オレはオジサマではないと思う。


「ってゆーか何でオレの部屋に来るんだ!」

「イージャン別に☆」

「そうですよ、冬樹さん。二人より三人の方が楽しいです。」


モアちゃんがスルメを並べながらニコニコしている。

そうそう、モアちゃんは軍曹に惚れちゃってるらしい。

俺の家に居候してるのはそのせいなのかとたまに思う。








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