ノントルマの軌跡
□そのにっ!
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「…眠い…」
「仕事。」
「…もうちょっとで終わるし…」
「仕事。」
「…まだ締め切り「仕事!」
いつもの如く、俺は睡魔(&モアさん)と闘っている。
いつも締め切りまでまだ時間があると言って、先延ばしにしてしまうのが俺のダメな癖だが、今日は本当に眠かった。
「ちょっと仮眠を「だめだ。」
こうなると本当に、仕事が終わるまで死んでも眠らせてくれないだろうな…
諦めよう。
「あ゛〜…がげだ〜…」
殆ど意識が吹っ飛んでる…マジで眠い…
「お疲れ様です、冬樹さん。今日はもうお休みになられますか?てゆーか安眠希望?」
いつの間にかモアちゃんに戻っていた彼女は、お茶を仕事机にそっとのせてそう言った。
それに対してコクリと頷き、俺は寝室に四足歩行で移動する。
仕事が終わると何故か押しかけてくる軍曹も、今日はどこかに出かけてるようだし…
まだ昼間だけど、寝ちゃおっかな…
…この時俺は考えもしなかった。
こんな平和が、この俺にくるはずが無いんだと。
俺に、新たな危機が迫っていた。
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