□秘めた仮想恋愛
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「まぁそんな所も可愛くて可愛くて仕方が無いのだがね」
そう云うと京極堂は少し困った様に笑う。
「…と云う訳で今二人はいない。……関口君、チャンスだ」
何がどういう風にチャンスなのか私には一瞬理解出来なかったが、 ――次の瞬間京極堂は私を素早く抱き寄せ唇を重ねて来た。そこで漸く『何の』チャンスなのかを理解した。私は驚いたが京極堂に唇を吸われ乍らも
「…っ京極堂っ…はっ…あっ旅先でだけじゃっ…はぁ…なかったのかい?!」
と問い正すも京極堂は涼しい顔で
「僕はチャンスを無駄にはしない。…関口君…君としたい」
そう云って私の服を剥ぎ取ってゆく。…問答無用だ…。
「あっ…っ…でもっ僕は恥ずかしいよ!!…此処でしたら……僕は此処に来る度思い出してしまうよ!!」
 京極堂の動きが一瞬止まる。
「……君は一体どれだけ僕を煽れば気が済むんだ!!関口君…!!」
京極堂の双眸は凶悪さを宿した。私の何がいけなかったのか…私には一向に解らない。
 いきなり口の中に指を突っ込まれて口内を犯される。
「…っ……んぅっ…うぅっ…」
唾液が上手く飲み込めずに口の端から喉を伝う。それを舐め取ると京極堂の唇は私の肌に赤い花を咲かせ乍ら下肢へと下りてゆく。私の雄は京極堂に捕えられてビクリと躰が反応する。京極堂の柔らかな舌や唇で愛撫されるとどうにかなってしまいそうで知らず私の目からは涙が溢れていた。
 私の唾液に濡れた京極堂の指が私の密やかな蕾を蹂躙してゆく…粘着質の淫猥な音が見慣れた部屋に響いて私は恥ずかしさに身悶えた。それで京極堂が辞めてくれる筈もなく、逆に私の下肢は抱え上げられ男にとってこの上無く恥ずかしい格好にされて蹂躙されたそこを押し広げイヤらしい音を立てて舌をねじ込み舐め始めた。それを見た私は蒼醒めた
「…嫌ぁっ!京極堂っ…辞めっ!!」
私は悲痛な叫び声を上げていた。それを京極堂はチラリと見て
「関口君、まるで女の様だ」
とクスリと笑った。そして
 辞めないよと云って執拗に吸ったり舐めたりした。その間にも私は
「…辞めっ…やっ嫌ぁ!嫌っ辞めてぇっ!京極堂っ…許してぇっ…」
 恥も外聞もかなぐり捨てて懇願していた。私は半狂乱になりつつあった。涙が後から後から伝ってくる。
「…もうそろそろか」
京極堂は徐に自身を出しゆっくりと私に挿入し始めた。
「あぁっ……!!」
そしてゆっくりと律動を開始する。
「…あっ!あぁっ…はぁっあぅっ!んぅっ!…」
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