Rainy days
□Rainy days 14
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「なんだ、これ…。」
場違いだ。
完全に私みたいな一般ピーポーが来るような場所じゃない。
入り口には誰かのSPですか?ってツッコミたくなるような黒スーツのがっちりした大男が2人。
待ち合わせしたはずの先輩がその場にいなくて、来るまで待ってようかと立っていたらジロッと睨まれた。
そんなに睨まなくても…一応客なんですからねっ!
「名無しさんちゃん〜!」
お待たせ〜と上機嫌で同じ芸能部の後輩を連れてやってきた先輩。
「先輩〜、誘った本人が遅れるってどういうことですか。。」
「あははっ、ごめんね?ここ会員制らしくて知り合いに頼んで入れるように手を回してたのよ♪」
「あの…私やっぱり帰って…」
「だめっ!」
やっぱり…。
言い出したら聞かないこの人には敵わない!
「最近頑張ってる名無しさんちゃんに私からのプレゼントなんだからっ。滅多に来れないわよこんなとこ。」
まぁ。
私自信クラブとか行かないから興味はあるっちゃあるけれど。。
「さ、こんなとこで長話もなんだから行きましょ!」
私が悩む隙も与えず、誰かからもらった名刺を大男に見せるとイヤホンでチェックして中に通された。
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