Rainy days
□Rainy days 18
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「山田。どういうことだ。これは。」
朝出勤していきなり課長から呼び出し。
普段あまり入らない会議室に入れば、これまた普段あまり会わない部署の偉いさん達がズラリと揃って座っていた。
呼ばれた理由はなんとなくわかるんですけどね。。
バサっと目の前に置かれたA4サイズの封筒。
中を見て確認してみろ。
そう言われて封筒を手に取る。
中に入ってたのは白黒の数枚の記事と。
昨夜撮られたであろうユノに抱きしめられてる写真。
「あ…これ。」
写真を見つめポカーンとしてると課長がハァと一つ溜め息。
「お前な…あんな記者がたくさんいる中で…何やってんだよ。」
「あ、いやこれは向こうが悪くて、ユノさんが助けてくれて…」
「理由はどうであれ、こんな写真見たら世の中は君の言い訳を信じると思うか??君もこういう職業にたずさわってるんだから分かるだろう。」
「はい…。」
「…が、問題はそこじゃない。山田さん。」
「はい。」
「この記事に書かれてることは本当なの??」
指をさされた先にさっきの印刷される前の記事。
「…なによ。これ…。」
、