Rainy days
□Rainy days 14
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「せ、先輩。。クラブってみんなこんな感じなんですか?」
なんだこれ。
映画の世界みたい。。
でも一つ言えることは。
「うるさっ…。」
ボソっと言ったのに隣にいた後輩ちゃんに聞こえたみたいで、
「名無しさん先輩、これでうるさいなんて言ってたらライブとか行けませんよ〜。」
って笑われた。
ライブはさ、自分の好きなアーティストじゃん?
だからテンション上がるからいいんだけど、これはなんていうか違うんだよね。
「さ、名無しさんちゃん飲み物は飲み放題だから好きなもの頼んで!踊りたかったらあっちね!」
一番楽しみにしてたのは先輩なのね〜と思いつつ、走って踊りに行った先輩と後輩ちゃんを見届けて私はカウンターに座った。
「お客様何か飲まれますか?」
「あ、あぁ。。じゃあ、フローズンカクテルを。。」
あんまり酔わないように甘いもの飲んで一時間くらいしたら帰ろうなんて思っていた。
それにしても会員制ならすごい人いっぱい来るんだろうな。
誰か来てるんだろうか…とちょっと興味本位でキョロキョロと辺りを見回した。
あれ…?
あれって。。
ホールの横にある個室部屋から見覚えのある女性。
中にいる男性らしき人になんか言ってる?
「お客様フローズンカクテルでございます。」
「あ、ありがとうございます。」
バーテンダーに声をかけられ振り返り、遠くにいる亜美さんが気になってまた後ろに振り返った。
上着も着ないまま表に出ようとする彼女。
その後ろを走って追いかけるのは彼氏…、彼氏…??
あれは彼氏じゃなくて……
チャンミン…?
、