計画的彼氏、彼女。
□始動、指導
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5限目の終わりを告げるチャイムが
遠くで鳴っている。
ああ、そろそろほんとに行かなくちゃ。
なんとか収まらぬ鼓動を無視して6限を受けるべく教室へと向かう。
「あ、名前!」
「えへへ」
「もー、サボりなんてめずらしいじゃん!あたしも連れってよね」
「うん、ん、ごめん」
「そうそう、神くんきてたよ」
「え、…え、え!!」
「放課後、いつもんとこで待っててって、え、なにあやしい!なんかあったの!?」
「な、ん、ないよ!なにも!」
あやしい、と連呼する友人だったが次の授業の先生が入ってきてくれて
渋々自分の席に戻っていった。
いつもの、って理科室だよね?
ええ、どうしよう。ふたりっきりだよね
「…ふたり」
ぽそりと口にするだけで
かあっと火照る
むりむりむり!