計画的彼氏、彼女。

□献身、天使
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4限目に控えめに震えたポケットを探る。

そっと宛名をみて、いつもなら授業中にしない返信を送った





「…あ、まきさん」


「や、待たせた?」


「ごめんなさい、呼び出したりして」




風ではらわれた髪をおさえる姿もまた可憐な名前は

そっと申し訳なさそうに頭を下げた




「名前ちゃんからのお呼び出しで喜ばない男はいないと思うけどな」


「…牧さんでもそんな軽口言うんですか?」


「ははっ、軽かったかな?」


「…あの、この前」


「俺のほうこそ悪かった。いや、俺が悪かった、ね」


「そんな、全然」




少し、ためらうように沈黙が続いて

彼女はそっと語りだした





「好きなんです」


「…うん」


「彼は、…神はそんなの気にしてないっていうかむしろ煙たがってるんですけど」


「うん」


「でも、そばにいたい気持ちのほうが強いっていうか」


「…」


「正直、牧さんに言われたとおりつらいときも、あるん、ですけど」


「そんなときは」


「…え?」


「また俺を呼べばいいよ」


「牧さん」


「それくらいなら、いつでも聞くよ」





自分でも飾っているのが分かるくらい

紳士に笑った
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