10/17の日記

01:58
雪華録原田編のその後妄想小話
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原土大好き目線で見ると、あの雪華録のその後はこんな妄想になりますというのを書いてみました(笑)

見てない方はよくわからない&見たいのにまだ見れてない方うっすらネタバレ注意です!


以下、雪華録原田編その後妄想


※出るのは土方と斎藤のみ
※若干被害者斎藤さん





「……くそっ……!」


自分の部屋に戻るなり、土方は座布団を乱暴に蹴り飛ばす。

この感情をどう吐き出せばいいのかわからず八つ当たりの標的になった座布団を無視して、土方は畳に無造作に座り込んだ。


「副長」


そんな土方の様子に気付いていた斎藤が、土方の部屋を訪ねて来た。

土方の素っ気ない「入れ」という言葉に順じて、土方の部屋へと足を踏み入れる。


「副長のお気持ちはわかります。ですが、左之も考え無しに騒動を起こすような奴ではありません。何かしら理由があったのだと思います」


土方の苛々が先程の原田宛のものと判断した斎藤が、宥めようと原田を庇う助言を口にする。

それを聞いた土方は深い溜め息を吐き出した後、首を左右に降った。


「……原田に苛ついてるわけじゃねぇ。自分の不甲斐なさに嫌気がさしただけだ」


土方の言葉に斎藤が不思議そうな顔付きになる。


「副長ご自身に、ですか?」


斎藤の問い掛けに土方は眉間にシワを寄せた難しい顔のままゆっくりと頷く。

感情の吐き出し場所を此処に決めたようだ。


「あいつが考え無しに騒ぎなんかおかすような奴じゃねぇ事は承知だ。しかも自分のせいで俺達に迷惑をかける責任を取る覚悟もしていやがるくせに何にも言い訳を口にしねぇんだあいつは。」

「左之はそういう男です。行き過ぎる時もありますが、かの者の判断に間違いは無かったと思います」

「……なのに俺は守ってやれなかったんだよな」


土方は辛そうに顔をしかめる。

苛々というより、悔しそうだ。



「伊東さんの手前、幹部に甘い顔は出来ねぇ。こいつはそんなつまらねぇ奴じゃねぇってわかってるのに、何にも庇ってやれねぇんだ。……テメェが情けねぇよ」

「……副長」

「結局突き放す事でしかあいつをあの場から解放してやれなかった。間違っちゃいねぇのに罰を受けるなんざおかしな話なんだけどな。」

「かの者は副長のお気持ちも理解しているはず。俺達の間柄ならば気にやむ必要など無いのではないですか」


斎藤の言葉に土方の表情が少しずつ解けて行くように優しくなっていく。

苦笑いを浮かべる土方の顔には苛々は無く、ただ少し寂しそうに見えた。


「居場所がでかくなる程、面倒は増えるばかりだ」


土方の言葉に、斎藤は難しい表情になる。


「大事な仲間一人守ってやれねぇなんてな」


土方の呟きはどんどん独り言のように小さく頼りなくなっていく。

斎藤はそんな土方を真っ直ぐに見つめて微笑んだ。


「貴方にそうさせないのも、左之らしい所です」


斎藤の一言に、土方も吊られて笑う。

はぁ、と大きな溜め息を吐き出した。



「……あぁ、面倒だ」



重く息を吐き出した後ろ向きな言葉のはずなのに。


それは何故か、軽やかで前向きな声に感じられた。










ん?原土……?斎土に見えなくもない??
まぁ、言いたかったのは伊東さんが騒ぐから厳しく素っ気ない態度を取らなきゃいけなかった土方さんは本当に気苦労が多くて大変だなって(涙)
一人になった時にいろいろ悔やんだり悩んだりするんだろうなぁ……癒してあげたい副長を!!


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