hatred song
□*fifth song*
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「おはよう」
そこにはいつも通り架月と海翔がいた
「おはよう♪あれ、海翔、水音ちゃんと行かなくていいの?」
「朝はお前たちと行く約束してんだろ?」
「彼女をほっとくなんて…。嫌われるよ?」
正直ホッとした…
もう海翔とあんま喋れなくなるんじゃないかって思ったから
「そういう恐いこと言うなっつの。昨日ちゃんと話したから大丈夫」
「本当かー?」
「架月までそういうこと言うなや」
3人でふざけ合ってるこの時間が楽しくて
永遠に続けばいいのに
なんて柄にもなく思った
「ま、それでいいならいいや。んじゃ行きますか」
「水音ちゃんおはよ!」
「おはよう、夏歌ちゃん、久賀くん、」
幸せな時間はそう長く続いてくれるはずも無く
「海翔」
「おぅ。水音、今日帰りどっか寄ってかね?」
互いに呼び捨て…か
海翔が水音ちゃんを"本条さん"と呼んでたことで私はきっと
水音ちゃんよりも自分のが海翔に近いって思ってたんだ
「ん、いーよ」
そんなのも今日で終わり…
「夏歌ー、架月ー!」
「…京二?」
「今から屋上集合なっ」
「はぁー?」
「いいから来いっ」
「仕方ない…、行きますかっ」